本問題では「Matplotlibによる描画の基礎(suptitle、set_title、legend、savefig、plot等のメソッド)」について学びます。
本問題の解説はYouTube動画でもご覧いただけます。
【解説動画】 第1回Python3データ分析模擬試験 第27問
※当解説動画シリーズはPythonエンジニア育成推進協会に認定された「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」の参考教材です。
問題
Matplotlibに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか 。
① matplotlib.style を利用すると線の色、太さ、背景色などグラフの表示スタイルを指定することができる。
② 描画オブジェクトとサブプロットにはそれぞれsuptitleメソッド、set_titleメソッドでタイトルを指定することができる。
③ サブプロットにはlegendメソッドで凡例を表示することができる。legendメソッドの引数に loc=”best” を指定するとデータとの重なりが最小な位置に出力できる。
④ 作成したグラフをsavefigメソッドでファイルに出力することができる。ファイル形式としては、png、pdf、svgなどが選択可能である。
⑤ 折れ線グラフはplotメソッドで、棒グラフはbarメソッドで、散布図は、histメソッドで、円グラフはcircleメソッドで描画することができる。
解説
正解は選択肢⑤です。以下解説します。
選択肢①
選択肢①は、正しい肢です。
たとえば右のようなコードを実行してシンプルな折れ線グラフを生成します。
ここにstyleを追加すると、グラフに装飾が加わります。
選択肢②
選択肢②は、正しい肢です。
先ほどのコードに、suptitleメソッドとset_titleメソッドでそれぞれタイトルを指定して出力すると、描画オブジェクトとサブプロットの、それぞれのタイトルの描画が右の通り確認できます。
選択肢③
選択肢③は、正しい肢です。
グラフの凡例は、label引数でラベルを指定してから、legendメソッドで表示させます。
凡例の表示「位置」については、引数のlocで指定します。
引数locにbestを指定すると、データとの重なりが一番少ない位置、この場合、右図の左上に凡例が表示されます。
なお何も指定しない場合(デフォルトの場合)、凡例の表示位置はbestを指定したときと同じ位置となります。
選択肢④
先ほどのコードに、savefigメソッドで任意のファイル名を指定して実行します。
するとJupyter Notebookの場合、「ホームページ」の中で、先ほどsavefigメソッドで保存されたファイルを確認できます。
選択肢⑤
選択肢⑤は、誤りです。
折れ線グラフと棒グラフはその通りですが、散布図はhistメソッドではなくscatterメソッド、円グラフはcircleメソッドではなくpieメソッドが正しいです。
グラフの種類と出力方法を教科書の範囲で整理すると右のようになります。
第1回Python3データ分析模擬試験第27問の解説は以上です。