第1回Python3データ分析模擬試験【第07問】解説

第1回Python3データ分析模擬試験第07問

本問題では「Pythonと環境」のうち「Jupyter Notebook」について学びます。

本問題の解説はYouTube動画でもご覧いただけます。
【解説動画】 第1回Python3データ分析模擬試験 第07問
※当解説動画シリーズはPythonエンジニア育成推進協会に認定された「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」の参考教材です。

問題

Jupyter Notebookに関する次の記述のうち誤っているものはどれか。 

① Jupyter Notebookはオープンソースで開発されているデータ分析、可視化、機械学習などに広く利用されているWebアプリケーションである。

② Notebookファイルは保存することができ、その拡張子は.ipynbである。

③ マジックコマンドは%または%%からはじまる特別なコマンドで、たとえば、プログラムの実行時間を複数回試行して計測を行うコマンドもある。

④ シェルコマンドはOSのコマンドを指定して実行することができる。たとえば、pip listコマンドを実行することもできる。

⑤ NotebookファイルはYAML形式で記述されており、プログラムや結果を参照するためには基本的にはJupyter Notebookを実行する必要があるが、yumなどのリポジトリサービスはNotebookファイルの表示に対応しているため、これらを利用して参照することができる。

解説

正解は選択肢⑤です。以下、解説します。

選択肢①

Jupyter Notebookの特徴

選択肢①は、正しい肢です。

Jupyter Notebookの特徴3つが正確に述べられています。

選択肢②

Jupyter NotebookにおけるNotebookの保存と拡張子(.ipynb)

選択肢②も、正しい肢です。

Jupyter NotebookでNotebookを新規作成すると、自動的にNotebookファイルが保存されます(Notebookに名前を付ける前はuntitledというファイル名で自動保存されます)。

その時の拡張子が「.ipynb」です。

選択肢③

マジックコマンドとtimeitモジュール

選択肢③も正しい肢です。

マジックコマンドはJupyter Notebookの拡張機能です。通常ターミナル上で使うコマンドをNotebook上で使えるようにするものです。

選択肢③の後半(「たとえば」の後)は、Pythonの標準ライブラリのtimeitモジュールについて述べられています。

%が1個なら一行の、%が2個なら複数行・セル全体のコードに対して、実行時間を複数回試行して計測することができます。

選択肢④

Jupyter Notebookにおけるシェルコマンドの実行

選択肢④は正しい肢です。

コンピュータが右図のような複数の層からなる円のようなものであるとします。するとシェルコマンドは「OSのコマンド」をIPythonの中で使う仕組みであるといえます。

なお選択肢③のマジックコマンドはIpythonから提供される機能を直接使う仕組みです。

選択肢⑤

YAML形式とJSON形式

選択肢⑤は、誤りです。

Notebookファイルのデータフォーマットは、YAML形式ではなく、JSON形式です。

第1回データ分析模擬試験第7問選択肢⑤

またyumのリポジトリは配信専用のバイナリデータを格納するもので、Notebookに対応させるようなものではありません。Notebookの表示に対応するリポジトリサービスはGitHubなどです。

第1回Python3データ分析模擬試験第07問の解説は以上です。